#1857 ささやかだけど役に立つこと Name:ゆきんこ
ろーるさんにとっての感動の一冊、
レイモンド・カーヴァーの『ささやかだけど役に立つこと』読みました。

男の子は、奇しくも誕生日の当日
交通事故に遭って数日昏睡状態?の後、亡くなってしまいます。
パン屋さんに予約していたバースデーケーキがご縁で
男の子の両親とパン職人との心のすれ違い→後に交流が生まれたという短編です。

私にも男の子がいるので他人事とは思えず、感情移入してしまいました。
私にとっても余韻が残る作品となりました。
悲しいお話なのに涙は出ない不思議な作品です。
パン職人に同情してしまいました。

もう一度ろーるさんの感想をお聞きしてみたいところです。

>> 2006/11/04 18:53
 #1859 Re:ささやかだけど役に立... ろーる
お返事遅くなってすみません。
なかなかまとまった時間が取れなくて、と言い訳してます・・・。

役に立つ、っていうとなんとなく功利的な感じもして誤解されるかも知れないけど、ぼくは、「ささやかだけれど大事なこと」って受け止めました。
大事なことって、お金だとか、地位だとか、学力だとか、容姿だとかを考えがちだけど、そんなことじゃないんだな。そんなことが気になってしょうがない時期も通過して、ぼくはあのパンの温かさが想像できたのです。
声の大きな人、饒舌な人の意見が力を持ちがちだけど、ぼくはあの無口で不器用なパン屋のおやじのさしだす温かなパンに、救われたのです。
悲しみや苦しみを癒すのは、人生相談の模範解答じゃなく、そばに人がいてくれる、体は接していなくても確かに感じる人の温かさなんじゃないでしょうか。
そしてその温かさを感じることができるのも、悲しみ苦しみ、一人もがく時間を過ごしたからこそ。あの夫婦もパン屋のおやじも、またひとつ皺を刻んで、深みのある人間になっていくんだろうな。
ぼくには地位も名誉も金も美貌もないけれど、あんなパンを焼けたら幸せです。

ところで、村上春樹さんの新刊「ひとつ、村上さんでやってみるか」もお薦めしちゃいます。ぼくもまだ読み始めたばかりですが、ググッとくることばが満載です。

それから、もしこれらの本を読んだ方がいらしたら、ぜひぜひ感想を聞かせていただきたいですね。
毎日ここに来て、今日は誰か書き込んでるかしら、って思ってる方・・・。
>> 2006/11/10 21:29





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