横森理香


●エステマニア(幻冬舎文庫)

「エステは女のソープなのだ」・・・ちょっと過激なあとがきの横森理香さんの小説です。
跳ねるような元気な文体は明るくて軽い小説を連想してしまうのですが、読んでいくうちにこの本がじつはとても重いテーマをあつかっていることに気づき、読むのが辛くなってしまうほど。
とくに主人公の女性とその母との関係がやりきれない…。

彼女がなぜこんなに綺麗になること、エステにはまっていったのか、その理由のようなものが母親との関係から伝わってきました。
「男性に愛されたい」という強い思いは、じつは肉親の愛に飢えていた彼女のSOS
もしも主人公のような女性が私のまわりにいたら、やさしく頭を「よしよし」なんてしてあげたいなあ〜。