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J.K.ローリング


ハリー・ポッターと賢者の石(静山社)

「面白くて一気に読んでしまいました」
こんな声を私のまわりでたくさん聞いた本。大きな期待を胸に読み始めた本は、最初のうち物語の世界にすんなり入っていけなくて、そんな自分にショックを受けたというのがほんとうのところ。
あんなに冒険小説やファンタジーが好きだったのに、大人になることでいつしか遠ざかってしまっていた世界、そのことに気づかされたみたいです。

ヒロインのハリー・ポッターが「ホグワーツ」という魔法学校に入学して、そこで友情をはぐくんだり、くりひろげられるいろんな出来事たち。自分自身もかつて体験した学校生活のことを思い出して、本の中で繰り広げられるファンタジーをいつしか楽しんでいたのです。
現実の世界とは相反する、そんなイメージのある世界ですが、じつは今いる場所、かつて経験したことのある出来事たちと根もとのところでしっかりつながっている、という真実。 読み進んでいくうちにまるで私自身がホグワーツ魔法学校の生徒のひとりになったみたいな楽しさ… ハリー、ロン、ハーマイオニーの三人組といっしょに冒険をおかしている、そんな楽しい錯覚をおぼえます。
ワクワクしたり、ドキドキしたり・・行く手をさえぎる障害たちを自分たちの力でひとつひとつ乗り越えていく、快感。

クラッカーから音とともに飛び出した、小さなおまけたちに胸がときめいた幼い日の自分。鏡になにか特別なものが見えることを期待して、じっと見つめていたあの日… 本を読むことでよみがえった幼い日の出来事たちが、私の心をあたたかくします。
なじむまでに少々時間がかかってしまったハリー・ポッターの世界ですが、いざはいってしまえば、こんな楽しくてワクワクする世界はありません。


●ハリー・ポッターと秘密の部屋(静山社)
*2000年10月1日から11月15日まで開催された 第一回インターネット書評コンテスト のジャンルトップ賞をいただいた作品

ヒーローのハリー・ポッターが「ホグワーツ」という魔法学校に入学して、そこで友情をはぐくんだり、くりひろげられるいろんな出来事たち。自分自身もかつて体験した学校生活のことを思い出して、本の中で繰り広げられるファンタジーをいつしか楽しんでいたのです。魔法学校といっても私たちの学校生活と根っこのぶぶんはほとんど変わらなくて、優等生がいれば劣等生がいて、短気な人、のんびり屋さん・・いろんな個性が魔法学校をいろどります。この本を冒険小説として読む一方で、学園小説として楽しむこともできそうです。随所にユーモアが感じられることも、きっと魅力のひとつ。

現実の世界とは相反する、そんなイメージのあるハリーたちのいる世界ですが、じつは今いる場所、かつて経験したことのある出来事たちと根もとのところでしっかりつながっている、という真実。 読み進んでいくうちにまるで私自身がホグワーツ魔法学校の生徒のひとりになったみたいな楽しさ。ハリー、ロン、ハーマイオニーの三人組といっしょに冒険をおかしている、そんな楽しい錯覚をおぼえます。ワクワクしたりドキドキしたり、行く手をさえぎる障害たちを自分たちの力でひとつひとつ乗り越えていく、快感。

ハリーポッターのシリーズ、二作目は魔法学校の夏休みからはじまります。12歳の誕生日を迎えたハリーの新たな冒険の始まり。
二作目で新たに加わったキャラクターたち…魔法界では有名な人物、突飛で目立ちたがり屋のロックハート。その言動がとにかくおかしくて、何度もクスッと笑ってしまいました。屋敷しもべ妖精とよばれているトビーも火花が飛び出るほど強烈な個性放っています。その他にもたくさんの登場人物がでてきますが、みんななんらかの弱点をもっていて、どこか憎めないキャラクターが多いことも特徴のひとつ。登場人物たちが頭の中できちんと映像化され、いきいきと動き回ってくれることが嬉しい。

本の表紙に描かれた人物が私たちに笑いかけたら・・そんな想像をしたことはありませんか。すんなりすぐに開いてしまう扉がなんだかつまらなくて、友人と呪文を唱えて遊んだことはありませんか。今乗っている車が空を飛べたら、そんなことを願ったことはありませんか。子供のころ、心にもっていたはずのワクワクしたものや毎日をキラキラさせてくれたもの、それらがこの物語には詰まっています。

こわい、だけど見てみたい、冒険への誘惑・・
秘密の部屋に関する謎がどんどん明らかになり、最後にはあるものとの対決シーンが待っています。そこに現れた意外な人物。その正体とは… 謎解き、冒険小説してのおもしろさもじゅうぶんに味わえる本。
ハリー・ポッターの物語はこれからも続くそうなので、成長していく彼がこの後どんな冒険をしでかしてくれるのか、とても楽しみ。このシリーズが、ファンタジーを忘れかけそうになっていた私をふたたび冒険と想像の世界に引っ張ってくれたこと、そのことにとても感謝しています。