園芸・アロマ



●「女性のためのアロマテラピー」
 マギー
ティスランド(フレグランス・ジャーナル社)

イギリスのアロマテラピーの専門家、マギー・ティスランド゙さんが書かれたこの本は、アロマに興味のある世界のたくさんの方に読まれているそうです。
アロマテラピーの専門書は何冊も読みましたが、こんなにアロマを愛する情熱を持った方が書かれたものは、はじめてなような気がしています。
「神は、私たちに役立つようにこの惑星にハーブと精油とを提供してくれた」
最初のほうに出てくる彼女のこの言葉が、すべてを語っているように思えました。熱心で情熱的な彼女の文章を読んでいると、ひとつのことにここまで熱中出来、信じることが出来ることに、羨ましくさえ感じてしまっている私
どんな疾患も自分が信じているこの芳香療法で治してみせる・・という、強い信念がいっぱいつまった本なのです。私の場合は、「これもいいけど、あの考えもいいなあ。」とか、「もっと違う考えがあるかも…」という風に、いつも気持ちがグラグラしがち。そんな私だからこそ、彼女のような生き方に憧れてしまうのかもしれないです。

今、アロマテラピーがちょっとしたブームになっています。ブームだからこそ表面だけを追いかけるのではなく、きちんとした知識を持たなければ・・・ この本を読み終えた後、そうしみじみと思ってしまいました。
次はぜひ、『愛のアロマテラピー』が読みたいな。



●「ハーブの香るキッチンから」・北村光世 (主婦と生活社)

ハーブを育てはじめたきっかけが、美味しい料理を食べたかったから…そういう著者の、食いしん坊さん向きの(^^)ハーブ本です。
本を読んでいるうち、知らず知らずのうちにハーブを使った料理が身につくようになっているのが嬉しいのです。美味しいハーブ料理を求めて世界各地を旅してきた著者の、日本ではハーブがあまりにもおしゃれ感覚でとらえられすぎていることに、疑問を投げかけている文章が印象に残っています。

南フランスで偶然に見つけたお祭り…石の階段を降りて、そこから続く石畳の細い道をずっと下り、暗い石のトンネルの奥に突然現れた中世のたたずまい。
石の家に囲まれた広場での小さな村のお祭りの様子は、幼い頃、胸をときめかせながら読んでいた、大好きだった童話の世界を思い出して、なんだか嬉しくなってしまったのです。


●「ハーブと暮らし」・広田せい子(講談社文庫)

広田せい子さんの書かれたものは何冊か読んだことがある私ですが、この本がいちばん好き。ふっくらとした身体とそばかすのある素敵な笑顔・・・ あたたかなせい子さんの魅力が、この本にはいっぱいつまっているように感じました。
今現在ハーブに興味のない方もこの本を読むと、ハーブが、ハーブのある生活が好きになる、そんなハーブの魅力がいっぱいの本。

ハーブ作りでたいせつなのは好奇心と心のやさしさ、そんな気がするとおっしゃるせい子さん。ハーバリスト(ハーブ愛好家)のひとりとして、とても嬉しく、そしてなっとくする言葉でもあったのです。
お菓子に、料理に、ハーブ染めに、そして友人のプレゼントにと、ハーブのある生活の楽しさが書かれてあって、ハーブの種類別による育て方などの記述は、実用書としても充分に通用する頼もしさ。でもここ最近のハーブ・ブームという言葉とともに、ハーブがファッショナブルなライフスタイルのひとつとして取りあげられていることに疑問を投げかけている、そんなせい子さんの一文がとても印象に残っています。


ガーデニングな毎日』・岡井路子(KKベストセラーズ)

ガーデニング・カウンセラーの肩書きを持ちながら、主婦の視点をずっと持ち続けている著者の書いた本。普段着のガーデニングの魅力でいっぱいです。
著者の庭、そこで育つ植物たちの写真が何枚か載せられていますが、どの植物も素直でおおらか、そしてたくましさを感じます。自然の恵みをいっぱいに受けて育った植物たち。育てているだけで元気がもらえるはず。
自分の「好き」がたくさんある人ほど豊かな人生が送れる、と著者は言います。自分が夢中になれること、もっと大切にしたいですよね。

やさしくておおらかな著者の語り口ですが、言い訳をする人たちに対してはビシッと厳しい意見を・・。北向きだから植物は育てられない。大きな庭がないから無理…そんな言い訳は著者の前では通用しません。今は子供が小さいから、家族が反対するから無理、そんな理由で自分が好きなことに一歩踏み出せないでいる人たちにおくる、著者からのメッセージ。それは経験者だから送れる励ましのエール。

人と植物の無理なくつきあえる関係。一方的にただ世話をするのではなく、愛情をかけると植物がそれ以上のものを返してくれる…私も経験しているから分かります。植物の育とう、花の咲こうという意志を大切にしてそれをほんのちょっと手助けしてあげる、そんな植物との対等な関係がきずけたらいいですよね。
幼いころに見た懐かしい原風景。大人になった今、それらが庭づくりに生かされるとしたら、庭づくりは自分と向き合う大切な時間。もっと大切にしたいです。