葉っぱのフレディ
(レオ・バスカーリア作)



いのちの旅・・・ という副題がつけられたこの短い絵本は、「死」についてやさしい言葉で説かれています。「死」について思いを馳せる時、あたりまえのようにそこにあった自分のが再び鮮やかによみがえってきて、それがとても尊いものであることに気づかせてくれているようです。

愛する人との悲しい別れとしての死・・これもとても辛い、現実としての死、ですよね。この本を読んだからといってその悲しさが薄れるわけでもないし、それはどんな人にもいつか平等に訪れる、とても辛い現実にはちがいありません。人や生き物たちがこの世に生をうけ、その生をまっとうした後に訪れる死について少しでも理解した時、自分の命はもちろん、自分の愛する人や隣人、身近な動物や植物たちの命がとてもかけがえのない尊いものとして、心に響いてくるよう・・。
この本では死をひとつの変化としてとらえています。すべてのものが刻々と変化しているのであれば、今この時をもっと大切に生きていきたい、そう思いました。

こちらに越してきてから5ヶ月・・窓から見える木々の葉っぱは、この短い間にずいぶん変化してきました。今、いくつかの葉たちがきれいな紅葉を見せています。冬が訪れると、その葉は一枚残らず散っていくのでしょうね。その時期が来ないかぎりはどんなに強風に見舞われようとも、葉はその強い意志でその枝に残っています。人間が自然の一部であるということが、大きな悩みをかかえている人たちの心に救いをもたらしてくれるはず。
青々した葉ももちろんきれいですが、色とりどりの紅葉もとても美しく、時間の移ろいによる自然界の変化を思います。